若竹七海『クール・キャンデー』

「兄貴は無実だ。あたしが証明してやる!」

夏休み初日という最高にハッピーな日を明日に控え胸を躍らせていた中学生の渚。
だが彼女の楽しみは儚く消えた。
その日、ストーカーに襲われ重傷を負っていた兄嫁が他界したのだ。
さらに同時刻、そのストーカーも変死を遂げた。
警察は動機も十分にありアリバイを立証できなかった兄の良輔を殺人犯として疑っている。
果たして兄のアリバイとは!?事件の真相とは!?
渚は最悪の夏休みを無事に乗り切ることが出来るのであろうか・・・。


さて久方ぶりの読書日記ですね。
仕事のシーズンがようやく終了したので、これから読書のシーズンがやってきました。
そんなところで今シーズンの第一弾に選んで読んだのが本書『クール・キャンデー』。
「どんでん返し ミステリー」なんて言葉で検索すると必ず引っかかるんですよねこの本。
大分前から気になっていたので早速読んでみました。

うん、衝撃だった!
物語は主人公で中学生の渚の独白調で進行していきます。
兄の潔白を証明するために奮闘する女子中学生。
そこに近所で起こっている痴漢事件が絡んだり、同級生の男の子との淡い恋のお話が絡んだりするという、なんだこの青春小説は!?という様相を呈したまま淡々と進んでいくんですよ。
そして終盤に物語の骨格であるストーカーが変死を遂げた事件の真相が明らかになります。
・・・こんなもんなんか?
正直、真相が明らかになった時点での俺の感想はこんなもんでした。
「どんでん返し」っていう割りには大した事ないな~、他の人の書評を読む限りじゃ評判は良さそうだったが期待し過ぎたか・・・と軽い絶望すら覚えました。
しかし、衝撃は最後に隠されていた。
他の人も大体同じ事を書いてますが、俺もこう書かざるを得ない。

最後の一行で驚いた!

半分寝ぼけ眼で読んでいた俺だったが、最後の一行を読んだ瞬間目が覚めたわw
以前読んだ「イニシエーション・ラブ」も最後の一行で驚かされる本だったが、本書はあれとはまた別のベクトルで驚く本でしたね。
いや~まいったまいった・・・。

作者の若竹七海氏の本を読んだのは本書が始めてでしたが、どうもこの作者さんのお話は大体後味が悪い感じで終わるのが通例のようですね。
本書も中々のもんでした。
後、本書は「箱崎シリーズ」というシリーズの中の一冊みたいですね。
ちょっと語り口調が独特で、読み始めた時はいまいち馴染めそうにないな・・・と眉をひそめていたんだが、さりげなく出てくるちょっとした出来事が全て、衝撃のラストへと繋げるための伏線になっているのはこの作者さん旨いな~って素直に思ったのでシリーズの別作品も読んでみようかと思いました。
舞台が同じってだけで登場人物は共通じゃないんかしらね?

ベージ数にするとたったの160ページ。
おそらく小一時間もあれば読めてしまうんじゃないでしょうか。
だが短いからと侮る事なかれ!
その評判に偽りはなし。最後にとんでもない衝撃が待っていることでしょう。
この本は非常にお勧めしておきます。

今シーズンは出来るだけ読んだ本、全ての感想文を書こう!と出来もしない決意を表明しておいて今宵の〆としておきます。
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by kannei0521 | 2012-02-09 21:37 | 読書日記 | Comments(0)

ゲーム日記らしいです。


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