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激闘!伊吹山。

一夜明けても下半身が鉛のように重い甘寧ですこんばんは。
そんなわけでってどんなわけか自分でも分からないんですが、昨日の日曜日に滋賀県にある伊吹山に登ってきたのでそのお話でも。

朝の5時起きのはずが無駄にワクテカして4時半に目が覚めてその後眠れないという我ながら不思議な朝の始まり。
5時半の電車に乗りこみいざ滋賀県を目指す。

最寄り駅から一駅目で今日の企画者である会社の先輩のTさんと合流。
もしこの駅でTさんがいなければそのまま下車して帰って寝ようと本気で思っていたが残念ながらいやがった/(-_-)\
諦めて共に滋賀県へ。
日曜日の朝の5時台の電車とか誰も乗ってねえんじゃねえの?と思っていたが、びっくりするぐらい混んでいて驚いた。
こんな朝から皆どこに行くんだ?
時間の関係で普通の各駅停車だけで向かうことになったが、目的の近江長岡駅まで2時間以上かかった。
途中、米原駅で昼飯用に駅弁を買おうとしたが朝の7時半に売店が開いていなかった/(-_-)\
じゃあ近江長岡駅の近くのコンビニで弁当でも買いましょうかと向かったのだが・・・。

近江長岡駅に着いて、登山口行きのバスが出るまで20分ほど時間があったのでコンビニにでも行こうと駅を一歩出たのだが・・・なんもねえここ(゚д゚)
正に田舎、駅前なのにNOコンビニNO銀行NOパチンコALLフラット田んぼ&民家。
事前にネットで調べたら山頂に簡単な食堂もあるみたいだし弁当は諦めましょうということになったのであった。

昔やってた「ひとし松本の○○な話」だったっけか?その番組のワンコーナーにチンさむロードを紹介するコーナーがあったんだが、正にここの道はチンさむロード!
ケツが浮き沈みするアトラクションを楽しみつつ伊吹山登山口である三ノ宮神社に到着。
神社の脇すぐに魔窟への入り口が口を開けて待っていたのであった・・・。
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◎スタート~1合目
「初心者向け」この言葉には騙されるな!!
何だかんだ言ってもハイキングに毛が生えた程度なんでしょ?という甘い考えが颯爽と最初から打ち砕かれる第一区間目。
ここだけ鬱蒼とした林の中を進む事になるので日差しに関してだけは遮られていていい感じ。
だが、その歩みを進める事になる道に関してはTHA山道。
結構急な階段レベルの角度で石がごろごろした道を進むことになった。
「あれ?なんか想像してたのと違うんですけど?」と、Tさんに問うたのだが「俺もや」と普通に返されて薄っすら殺意が沸いた今日この頃。

林を抜けると「1合目」と書かれた看板があるんだが撮影を忘れたので写真は無し。
自動販売機やベンチなんかが簡単に置かれているスペースが有り休憩を取ることができます。
「最初からきつかったですねぇ~」なんて軽口を叩きながらしばし休憩を取ったのだがまだ地獄は始まってもいなかったのである。

◎1合目~2合目
地獄!本気で地獄キタコレ!!
冬場はスキー場になるようで、そのスキー場跡地の横に作られている登山道を登る事になるのだが、ここの区間は本当にきつかった。
歩きにくい砂と砂利で出来た急斜面をひたすら登ることになる。
「マジカ!?お前これマジカ!?」と呟きながら登る、ずっと俯いたまま・・・。
とりあえず隣をチラッと見たら死にそうな顔してTさんも登っていたので、「今ね~伊吹山登ろうって言い出した奴を帰ったらぶん殴ってやろうとか考えてましたテヘペロ」とかそんなことを喋りながら登ったのであった。
もちろん伊吹山を登ろうと言い出したのはTさんである。
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2合目は看板がしれっと立っているだけだった。
休みだしたらもう二度と立ち上がれない気がしてさっさと先を急ぐことにする。

◎2合目~3合目
先ほどの地獄区間を抜けた後のせいか正味記憶に無いレベルの区間。
特筆すべきことは無し。
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そんなわけで3合目に到着。
ここはシーズン(7月~8月)中なら動いているゴンドラの終着点で、トイレやらの設備も色々あります。
このゴンドラが動いていたらこの3合目まで楽にこれるんだが5月はオフシーズンなんで動いてるわけがなかった。
休憩用のベンチがあったのでしばらく休んだのだがTさんより爆弾発言が飛び出す。
「靴擦れで足が痛いお・・・」
ギャグかと思ったがすでに1合目から痛み出していたようで確認したらすでに足の皮がドゥルドゥルになっているそうな。
だがそんなTさんに対して俺は「なんかいけそうな気がする!」と無駄にやる気を出して見せた。
そんな俺の心意気に打たれTさんも先を目指す決意をする。
ちなみに帰りの電車で、俺がここで「じゃあ帰りましょうか」と言い出すことを本気で期待していたとかいなかったとかって話を聞きました。
出発前にネットで見たスタート~3合目までの基本タイムは1時間半ぐらいと書かれていたのだが、時間を確認すると丁度1時間ぐらいでした。
結構いい感じじゃないの!?とご満悦で出発。

◎3合目~4合目
ここはボーナス区間!
なんか5分ぐらいで終わるぞ!
歩きだしてすぐに看板が見えてきたので、あれ?ついに俺も疲れで錯覚が・・・と思ったら普通に4合目の看板だったんでびびった。
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○合目ってどういう基準で決まってるんだ?標高差?
ここは休まず次へ進む。

◎4合目~5合目
少しごつごつ岩肌が出てきた頃だったかな。
ここも別に特筆すべきところは無かった。
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ようやく半分までキターと一息つける地点です。
ここも自販機やベンチなど、休憩するための施設が多々設置されています。
山の上の自販機は値段がえらいことになっているというのはご存知の方も多いかと思いますが、
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アベノミクス効果すげー!
ディカウントストアを探せば2㍑が140円ぐらいで買えるのにここじゃ500㍉で250円するんだZE・・・。
5合目で250円なら頂上は500円するんすかね!?って話をしていたのだが、結果的には頂上も250円でした。
そしてもう一つ、この5合目は伊吹山の頂上を見上げれる絶景のビューポイントなんですよ。
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写真じゃあんまり伝わらないんだが上の赤丸が頂上で下の赤丸が次に目指す6合目付近にある避難小屋。
うん、爽やかな絶望感に身を包まれました・・・。
おかしいな、半分まで来たはずなのにまだこんなにあるんかと本気で絶望する。

◎5合目~6合目
ここも割かし楽な区間だったかな~?すまんもう記憶が薄れている。
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6合目到着。

◎6合目~7合目
ネットの情報に踊らされるな!
おかしい・・・事前に調べた情報だと6~8合目ぐらいは緩やかなスロープ上の道を登っていくと書かれていた気がしたがそんなもんどこにもなかったです。
緩急を繰り返す岩&岩の山道を黙々と登って行く事になります。
こんなはずじゃなかった・・・と後悔し始めるのもこの頃から。
しかし、ここまで来たら引き返せねえ!行くしかねえさ!と思い始めるのもこの頃から。
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とりあえず看板に来たら休憩することにしていました。
水分は自分がこれぐらいでいいだろ~と思うさらにそれより+500㍉は持っていくこと!とどこぞの親切なインターネッツに書いていたので、自分が必要だと思った1.5㍑+500㍉の2㍑持っていったんですわ。
うん、この7合目の時点で1.5㍑無くなってたよ?
舐めてた!登山と5月の日差し舐めてた!!
兎に角、嫌がらせのように良い天気だったのと、行動食としてカロリーメイトを持っていったのだがこいつが口の中の水分を全部持っていきやがるのな!
いやーお陰で水分の消費が捗る。

◎7合目~8合目
さてさてまたまたやってきました地獄区間。
ここもきつかった・・・。
急な階段をもっと急にして地面にごつごつの岩を山ほど敷き詰めてそこを延々と登らされる感じ。
いや~俺そんなに悪い事したかね~?何の罰ゲームですか?
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ちなみに大体こんな感じの岩肌が延々と続きます。

もう帰ろうとは思わないが今すぐ斜面を滑落して死にたくなってきた。
今まで休憩は○合目と書かれた看板の所でとるのが暗黙の了解で登ってきたのだが、ここは始めて途中で休憩を取りました。
ちょっと広場になってて腰をかけれるスペースがあったんで休憩をしたんだが、いざ出発してすぐ曲がった所に8合目の看板があった時は噴いた。
何故・・・何故もう少しだけ我慢が出来なかったんだ俺!?
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8合目にも簡単なベンチだけは設置されていました。
つい先に休憩をとっていたのでここはスルーして先を急ぎます。

◎8合目~9合目
さっきの区間に比べれば幾分緩やかになりゴール間近ということもあってか疲労より先に進みたいという気持ちが勝つのでこの辺は案外楽なんじゃないでしょうか。
さすがにお疲れだったのかこの区間でも途中休憩を挟み9合目に到着。

9合目の看板は探したのだが見つからなかったので写真は無し。
伊吹山ドライブウェイとかいう車で9合目まで登れる裏口入学みたいなルートがあるんだが、そのルートを使ってやってくる腐れ人間どもと合流する地点もここになります。
少しだけ休憩を取りいざ行かん!頂上へ!と出発。

◎9合目~頂上
ここは疲れる前にすぐゴールが見えてきますね。
道もそれまでに比べればハナクソほじりながらでも行ける余裕街道。
そんなわけで、
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めでたく無事にゴールズサー!
よくやった俺!自分で自分を褒めてあげたい!
時間はぴったり3時間でした。
基本タイムが3時間半みたいなんで、登山素人童貞にしてはよくやった方ではないでしょうか。

大分聞いてた話と違って本気の登山で心が折れかけましたが、実は道中で5歳ぐらいの女の子がお父さんに連れられて登ってる姿を何組か見たんですよね。
5歳の子が登れるんだったら36のおっさんが登れないわけないわな~と頑張りました。
ちなみに余談だが、下山途中でリードに犬を繋いだおばはんが登ってきているのとすれ違ったのはびびった。
なんだ伊吹山って犬でも登れるんだ・・・っていうかどう見てもあれは虐待だろっ!ってTさんと笑ったとか笑わなかったとか。
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山頂の山小屋で名物っぽい伊吹そばを食べる。
よくある山菜そばかな。
山頂は5軒ぐらい山小屋(売店)がありそこでそばやカレーに丼ものなんかを食べれますが、多くの登山者は至るところでピクニックシートを広げて眼下に広がる山々を見ながらお弁当を広げて団欒していました。
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山頂にポツンと立っているヤマトタケルの像前にて撮影。
余談だが、出発前に伊吹山の話を毎度お馴染み流歌さんとした時に、「なんで伊吹山の山頂にヤマトタケルの像が立ってるんかな~?」と聞いたつもりもなく呟いたら「それはヤマトタケルが伊吹の神に負けたからや!」とか即答された時はしっこちびりそうになるぐらいびびった。
調べたら、確かにヤマトタケルが伊吹山に住む神?を成敗しに行って逆に致命傷を受けて死ぬっていう風な伝承があるみたいですね。
なんでこの人はこんな無駄な知識を・・・。

はい、そんなわけで意外にも登頂に成功したんで日記もおしまい。
下山は2時間半ぐらいだったんでトータル5時間半の初登山でした。
下山は楽すぎワロタwwwwってほとんど休憩せずに突っ切って、3合目でトイレに行ったら膝がガクガク震えて止まらなくなってワロ・・・えなかった。
下山の方が膝に負担がかかるんで楽だからって無茶して下りてはいけませんねっ!
思いのほか行程が順調で帰りのバスが来るまで1時間待ったりして最後はグダグダでしたが、概ね予定通りに終わってホッとしました。
兎に角生きて帰ってこれて何よりです。

一緒に行ったTさんが無駄に山に嵌りかけているのか、もう1回伊吹山に登りたいとかぬかしてけつかりましたが俺は応援してるから一人で行けばいいじゃない!と笑顔で言っておきました。
次回につづく。
by kannei0521 | 2013-05-27 23:49 | 普通の日記(雑記)